6-2.トラックへの積込と荷崩れ防止

荷崩れはなぜ起きるのか

貨物はトラックが止まってる状態(とても安定した状態)で積みつけられます。しかし、いったん走り出すと貨物は絶えず振動や衝撃など外的な力を受け続けることになります。

発進時、停車時には前後に、段差などでは上下に、カーブでは左右にと遠心力がかかります。またそれぞれに「急」のつく行為やスピードの速さによってはさらに大きくなります。走行中にいつ、どこで、どのタイミングで、どのくらいの力が発生するのかを予測することはできません。


輸送中は貨物の荷崩れを防止するために発生すると考えられる最も大きな力を想定し、それに対する防止策を考える必要があります。

荷崩れを防ぐためには

輸送中の荷崩れ防止には3要素があり

  1. 貨物の積み付け
  2. 貨物の固縛
  3. 運転方法

この三つをうまく組み合わせて実行しなければ効果がありません。どれか一つでも欠けると他の二つが意味のないものになってしまいます。この三つの要素を十分に理解し、実践しなければ荷崩れ等の貨物事故の発生を防止することはできません。

パレット積み、バラ積みなどでも積み付けパターンを意識し、重量があるものから順に積み付けしていきます。固縛にはラッシングベルト、ロープ、コンパネなど、その貨物に合わせてうまく使い分けましょう。

その際、貨物に破損や荷崩れが発生しないように緩衝材(毛布、発泡スチロール、段ボール、トラックボード)を使って積み付けしてください。またそれを準備、点検していつでも使用できるようにすることも大切です。

偏荷重の危険性

貨物の偏った積み方(偏積)はトラックの転倒につながる非常に危険な積み付けです。
トラックが安定的に走行するためには、重心位置が中心にあることが望ましいです。

これが左右にズレているとハンドル操作に影響を及ぼすことになります。最悪の場合は、転倒してしまう事もあります。

運転中ハンドルを左右に切っているわけでもないのに、トラックが勝手に左右どちらかに曲がる経験をしたことがあるのではないでしょうか。あるいは、しっかりハンドルを握っていなければ真っすぐに走らせられないような状況を経験したこと事はありませんか。
このような状況になったときは、道路の形状によることもありますが、貨物の左右の重心位置のズレを疑ってみる必要があります。また重心位置が前後にズレていると、制動距離に影響を及ぼすこともあります。大型車などでは、偏積によって一つの軸に過剰な荷重がかかり、軸重制限を超えると軸重違反になるので注意が必要です。


これは積載する貨物の積み方に原因があります。貨物を偏った積み方をしたり、キチンと積んでいたとしても走行中に貨物が移動したり、崩れたりして重心位置が変わってしまうことがあります。後者の場合、貨物の特性を把握して正しく積んだ後、それに合った資材や機材で固縛することである程度防ぐことはできます。さらには、走行中に定期的に積み荷の状態を確認することで、事前に防止することがます。問題は前者のの場合です。実際の輸送ではさまざまな貨物を混載することは少なくありません。とくに機械類など、形状がバラバラで、比較的重い貨物の場合が問題です。ダンボール箱などは比較的容易に重心位置を推測することが可能ですが、機械類など形状がさまざまな貨物の場合、さらに複数個組み合わせる場合などより複雑になります。

そういう場合には、自分だけの勝手な判断に頼らず、安全確保のために最善の努力を図らなくてはなりません。多くの経験を積むことによって、間違いを起こしにくくなりますが、逆に経験からくる思い込みによって、判断ミスを起こす危険性も否定できません。そういう場合は、管理者や経験者、また、荷主への確認を怠らず、彼らの指示に従うことが交通事故を起こさないための大切なポイントです。

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