労働災害の発生状況
トラック運送事業で多いものは、貨物の荷下ろし作業中に荷台から墜落、フォークリフトに挟まれてなどどちらも負傷、死亡という災害が該当します。また運転中の交通事故によって乗務員が死傷した場合も該当します。労働災害の発生状況をみると死亡災害、死傷災害ともに長期的には減少傾向が続いています。
事故の型別の内訳をみると、交通事故は全体の7%と少なく、むしろ墜落・転落、転倒、動作の反動・無理な動作はさまれ・巻き込まれなど、荷役作業中の災害が大半を占めています。さらに細かく分析すると墜落・転落・・・トラックの荷台からはさまれ・巻き込まれ・・・フォークリフトでの荷役作業中動作の反動・無理な動作・・・腰痛
などで特定の作業行動や荷役機械の使用中に数多く発生していることがわかります。
平ボデー車、バンボデー車で共通して多いのが、荷台から意図的に飛び降りたことによる災害です。ほぼ毎日、荷台へ昇降するなかで、安易な行動が思わぬケガにつながっています。とくにこの災害は自身の意思で意図的に行った行動ですから、意識を変えること、そして認識し、自身を過信せず実践しましょう。
平ボデー車では、シート掛け・はずし、荷締め・解きの際、あおりに乗りながらの作業などボデー特有の作業行動による災害が、発生しています。
労働災害の防止策
作業中は保護帽(ヘルメット)安全靴はもちろんですが荷物の積み付け方、作業中の注意点、フォークリフトなど荷役運搬機の取り扱い時の注意点、など通常出来ていることも経験や慣れなどによって、漫然とならないように確認、実践してください。運転中、作業中どちらも指差し呼称を実践して行動していくことを強くおすすめします。
労働災害は事業者にもドライバーにもとても大きなマイナスです。実践できることはすべて確実にできるようにしておきましょう。
ドライバーさんの感想
箱車、平車によって足をかけたりする場所など変わるので、普段自分が運転する車から乗り換えた時は細心の注意を払って行動する。フォークリフトを運転する際は、周りをよく見て声出しをする。周りが良く見えない場合は無理せず誰かに確認をしてもらう事で少しでも減らせると思いました。
荷物の破損はもちろん避けたいですが、やはり自分も相手も人身事故にならない事を第一に考え仕事をして行きたいです。