指差呼称(しさ こしょう)とは?なんのために必要か
指差呼称(しさこしょう)とは日常点検や荷物を固縛時などに、確認すべき対象や注意すべき対象を指で指し、「○○よし」などと声に出す確認方法です。元々は国鉄(現在のJR)で創設された日本独自の安全確認手法と言われています。
「◯◯よしっ!」
心理学的に言うと、人は色々な間違いをおこすことが当たり前だと考えられています。その不完全である人の特性として、手抜き、不注意、錯覚などで間違いを起こすことは当然起きることであり、間違いから事故につながってしまうことは、誰にでも起こりうることなのです。
指差呼称は、手抜き・不注意・錯覚などを起こさないために、自分自身が自分を監督し、注意をうながす効果があるとされます。
これによって手抜きや省略、漫然とした確認などを防止し、自分自身で確認の徹底を図ることが出来ます。ただこれがマンネリ化するとその意味が失われてしまいますので、指差呼称の目的を理解して実施しましょう。
運送ドライバーのおこなう指差呼称
- 荷物の積み込み、荷降ろしのときの数の確認
- 荷物が破損してないか
- 荷物の固縛方法に緩みなどなく適切か
などを確認するときに、指差呼称を活用しましょう。
指差呼称の他の呼び方
指差呼称には、下記のように色々な呼び方があります。呼称の部分が喚呼となることもあります。喚呼のほうが、大きい声と言う意味合いが出てきますが、どちらも同じ意味と考えて下さい。
- 指差し呼称(ゆびさしこしょう)
- 指差喚呼(しさかんこ)
- 指差し喚呼(ゆびさしかんこ)
- 確認喚呼(かくにんかんこ)
運転するときの『呼称運転(こしょううんてん)』は大手運送会社でも行われています。
呼称運転(こしょううんてん)とは運転している際何かの行動をするときに、おざなりに確認をするのではなく、その都度声に出して確認するということです。ドライバーが怠りがちな安全確認を声を出すことによって、確実に行うことが呼称運転の目的です。呼称運転は漫然運転や居眠り運転の防止にも役立ちます。
呼称運転は、コメンタリー運転とも呼ばれます。運転するときに、手はハンドルにありますから指差呼称はなかなか出来ません。指差は出来ないにしても、「左折巻き込み確認よし!」「右折対向車、すり抜け、横断者、確認よし!」など声に出す、あるいは心の中で言うことで、しっかりと確認して運転することが出来ます。
プロドライバーのみなさん、本日も安全運転を!!
ドライバーさんの感想
帰り道やよく通る交差点では、呼称確認を実施しています。
指差呼称は確認する際に行っているのですが、呼称運転はしていないので日々の仕事の中でクセ付けて行きます。